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Live in Marseille 2000 (DVD) / MAYHEM
Spleen ★★ (2009-12-01 01:12:00)
特典映像はインタビューとフォト・ギャラリーとバックステージおまけ映像。
フォト・ギャラリーはマニアックの写真ばっかりだし、バックステージ映像はファンの女の子がマニアックに腕に傷をつけてもらっている短いシーンだけです。
でもメンバー個々のインタビューと、圧巻のライヴ映像があれば文句なし!! でも音のボリュームがバランス悪いのが難点といえば難点なので、ステレオ環境がいいに越したことはないですね……。
とりあえずまずは超人ヘルハマーの超高速手さばきにぶっ飛びます。ドラムのショットだけ早送りみたいになってて、観ていて「いや……今のはおかしい……」と思ってしまうほど。
ネクロブッチャーのベースには普段全然言及してませんでしたが、こうして観るとやっぱりカッコいいです。特に「Chainsaw Gutsfuck」のベースライン。ついでに、ステージ脇撮影の方へカメラ目線してたのは彼だけだった(……と思う)。
手さばきといえばヘルハマーにばかり目が行きがちですが、ブラスフェマーのギター弾く時の手もまた早送りの如し。彼とネクロブッチャーとがステージ中央で並んでギター/ベースをかき鳴らす姿は実に絵になります。
で、最後はもちろんマニアック。奇声の凄まじさに磨きがかかっていて、何というかもう人類であることを諦めてます。そして有刺鉄線巻きついたマイクスタンド引っつかみ、多少の流血も何のそのでライヴ完遂。痛いとか怖いとか通り越した魅力まで窺えるあたり、やっぱり「怖い」と言うべきか。
案の定インタビューでマニアックは有刺鉄線刺さりパフォーマンスについて訊かれてました。それに対し彼はこう答えました。
「痛みは生を感じさせるんだよ。痛みがなかったら、俺は何年も前に死んでる」
自殺未遂があっただけに、寒気を感じる回答です。

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