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対自核~自己カヴァー~ / おーつきけんじとエマニエル5
TBR ★★ (2004-11-16 16:07:00)
我等が天才詩人オーケンがデビュー15周年を祝して出したセルフ・カヴァーアルバム。筋肉少女帯は勿論の事UGS(アンダーグラウンド・サーチライ)、電車、ソロ、まんが道と文字通りオーケンの全時代の曲を時に数倍もカッコ良く、時に斬新にカヴァーされており、年季の入ったファンにもオーケン初体験のファンにもお勧めできる。そして特筆すべきは多彩で超豪華なゲスト。大正九年、AKI(WLAM)、香奈、宮崎末飛登(TPM)、森本レオ、伊集院光、横関敦(ATSUSHI YOKOZEKI PROJECT)、YASU(Janne Da Ark)、黒猫(陰陽座)、犬神凶子(犬神サーカス団)、ハヤシ(POLYSICS)声(湯浅湾)、特撮等々マニアには堪らないメンツが勢揃い!
一曲一曲の絶妙なアレンジも聞きモノだ。三柴理(Pf、Org、Syn)のプレイが冴える「カーネーション・リインカーネーション」と「風車男ルリヲ」、“ジェット・フィンガー"横関敦(G)の狂気の速弾きが堪能できる「詩人オウムの世界」、壮厳なイントロと哀感漂うピアノにのって唄われるリリカルで切ない歌詞が涙腺を刺激する「モンブランケーキ」、オリジナルよりもヘヴィでブッ壊れている「孤島の鬼」、なぜかテクノ系に変貌している「少年、グリグリメガネを拾う」など名曲多数。そして初回限定版には「機械」(超名曲!!)となんとあの「オッパイマンの唄」が!
惜しむらくは選曲に若干の甘さが見られるところだろうか。「パブロフの犬」や「イワンのばか」、「再殺部隊」、「マタンゴ」、「いくじなし」、「サーチライト」などの名曲が収録されていないのはあまりにも勿体無い。しかし、選曲はどうあれアレンジは素晴らしく、大いに楽しめるので是非一聴をお勧めする次第。
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