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darker than darkness -style93- / BUCK-TICK
woohar ★★ (2008-11-16 11:47:00)
『狂った太陽』は基本的に普遍的な感情を歌ったアルバムなので、全曲どれも嫌い、という人が割と生まれにくいアルバムなんじゃないかと思う。
各曲バラエティに富んでるし、曲ごとの方向性(ダンサブル、とか、メカニカル、とか、ゴシック、とか)において、それぞれにいい塩梅のポップさをキープしているし。
なので、全体に流れるキザさや芝居がかったトーンが好きになれてしまえば、どハマりする可能性が高い。
ハイ、ごたぶんにもれず、昔、超・感情移入して聴きまくったクチです。
それに較べて本作は、特にトータルコンセプト(物語性という意味です)はないんだけど、各曲の個別完成度がずば抜けていて、するめのように長年聴き続けられるアルバムだという印象を年々強くしています。
前作で表現者として完全に一皮むけたあっちゃんの歌詞が、余裕で洒落を内包させるほどに強靭になってきているのがスゴい。
あと、アニィのドラムの絶妙なビート感も。サウンド自体は、わざとラウドで分離の悪い音にしたのが成功している『狂った太陽』のほうがいいと思うけど、ドラミングとしてはこちらのほうが上ではないでしょうか。
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