この曲を聴け! 

深海 / MR.CHILDREN

no name ★★ (2005-07-10 01:09:00)
このアルバムは、当時絶頂だったミスチルが世に放ったからこそ意味があった。とにかく凄いアルバムだと思う。ロックなミスチルが好きなファンにとってこのアルバムの存在は大きいしこの頃を懐かしむ人も多い。私もミスチルのロックに心を動かされてきたのでそう思うことはあるが、その時期ごとの良さがそれぞれありつつ一貫してメロディーセンスの良さがあるので、いろんな楽しみ方で聴くのが一番だと思う。今無理やり「深海Ⅱ」を作ってもらっても微妙かもしれない。DISCOVERYのようなロックアルバムならまたいつかできるかもしれないが。こういうコンセプトアルバムは作るべき時が来た時に自然に作られるものであるべきだろう。
流れの展開に関してはいろんな意見を耳にするが、とにかくそのコンセプト作としてのまとまりの質が、尋常ではないほど高い。①→②、⑥→⑦、⑨→⑩→⑪→⑫の流れは素晴らしい。あと私は何気に⑫の虜である。他の曲はすぐクローズアップされるのであえてこの曲を押しておこう。
そういえば、私が小学校の頃このアルバムが発売日に店頭に並んでいた時に、母に「誕生日プレゼントに買ってあげようか」と言われたが、流行の音楽に全く興味がなくミスチルも何も知らなかった幼い自分は「いらん」と一言で断った覚えがある。いくら流行っていたとはいえ、小学生時分にこのアルバムを聴くには買ってもらったとしても少々荷が重すぎたかもしれないが、これだけミスチルが好きで聴いている現状を考えると、無知の恐ろしさを思う。