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The Astral Episode / SPACE ODYSSEY
メタラァ ★★ (2005-03-17 18:13:00)
アルバムをスタートさせた瞬間から、聴き手の耳に凄まじい勢いで"スリル"が噛み付いてくる。
21世紀に登場した新世代の超絶ヴォーカリスト、ニルス・パトリック・ヨハンソンを擁する、鍵盤の魔術師リチャード・アンダーソンのプロジェクト(?)の2nd。
前評判通り、前作よりもテクニカル志向、プログレッシヴ性が大幅に増し、インスト・パートも増え、結果的に歌の登場は減少してしまった感があるのはヨハンソンを目当てにこのアルバムを購入した俺にとってはプラスに働くことはないけど、まぁインスト曲は1曲だけだし、ただでさえインパクトの強いヨハンソンの歌唱、多少登場箇所が減ろうとも存在感はバッチリ!!
勿論リチャードは鍵盤の魔術師と呼ばれるに相応しいまでに弾きまくり、相棒のギタリスト、マグナス・ニルソンは前作と同様に初期のイングヴェイを彷彿とさせる柔らかな音色でクラシカルなフレーズを高速で連発、冒頭で述べたようにその演奏はとにかく圧巻。
そしてそのスリルの土台を支え、加えてそのスリルにもしっかりと絡んでくるドラマーは17歳という若さ!!俺よりも年下やんけ!!(笑)その手数の多さは年齢関係なしに素晴らしい。
演奏面で不満があるとすれば、前作参加のマルセル・ヤコブがいないことかなぁ。本作ではギターのマグナスがベースを兼任してるんですが、音色的にはやっぱりマルセルの方が好みですね。とは言え、ギターとベースのユニゾンが多いんで、「それならマグナスが全部やっちゃえばいいじゃん」的な発想になるのは当然か…?まぁ、どういう経緯でマルセルの不参加が決まったのかは知らないけど。
楽曲は相変わらずのクサメロ満載で素晴らしく、インスト・パートが多いからこそ「あぁ、このメロディ、もっと聴きたい」と何度も聴かせてくれるような箇所も多々あり。ただ、作品の"作り"として歌メロが前作よりも多少は目立たない作りになっているので、そういう点では前作の方が取っ付きやすく、そこから派生して「前作の方が良いメロディがあるのでは?」と思ったこともなくはないけど、ほぼ同等に良質のメロディが詰め込まれてますので前作のファンも安心。(?)
⑧The Seventh Star FantasyのAメロの雰囲気がWUTHERING HEIGHTSに近かったのは嬉しい驚きでした!
俺も、もっくんさんと同じで「ヨハンソンが歌ってればなんでも好きなのかも…」と自分で思ってるんでフェアな意見ではないかも知れませんが…。(笑)
つまり、俺の中では「ヨハンソンはまた良いアルバムで歌ってくれたなぁ」という感想。あくまでヨハンソンが中心です。(笑)

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