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Reclaim / KEEP OF KALESSIN
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2005-03-22 18:06:00)
2003年発表の、5曲(うち一曲はインスト)入りミニアルバム。
ミニアルバムって収録曲数の割に値段が高く、この作品もその例に漏れず、やっぱり割高感があるんですが、そんな事は些細に感じられる素晴らしい内容です。

というのも、参加メンバーが凄く豪華で、MAYHEMやABORYMで邪悪な呪詛でリスナーを恐れさせたヴォーカリストであるAttila、SATYRICONや1349に所属し、ブラック界でもトップクラスの腕前を持つといわれるFrostが参加しています。
…このメンバーを見て、その作品に期待するなという方が無理ですね(笑)。

内容ですが、これはミニとしてはMAHEMのWolf's Lair Abyssにも匹敵する超名盤だと思います。まずリーダーであるObsidian.Cのギターですが、②のソロや③のリフ、曲展開などを聴いてみると、彼がこの濃ゆいメンバーの埋もれるどころか、リーダーとしての威厳を見せつけることのできる素晴らしいギタリストであることが分かります。

Attilaのヴォーカルですが、この作品を聴いて私は彼を過小評価していたかもしれない…と思わされました。彼がヴォーカリストとして取り上げられる時、話題になるのは主に呪詛のような呻き声のスタイルだったりしがちなんですが、今作ではそれに加えて異様に凄みのある、ドスの効いたがなりまで聴かせてくれます。
Attilaは私の思っているより、遥かに引き出しの多いヴォーカリストなのかもしれません。

Frostのドラミングは、流石に北欧でも腕利きと言われるだけあって、速さ、曲を彩るフレーズなどどこを取っても極上です。HellhammerやTrymと並び称されるドラマーだと思います。
…と、この3人の個性がぶつかり合ってさらなる高みに達している曲が4つも入っているのだから、これは多少高くても買う価値は大有りです。

ミニだからと言って敬遠するにはあまりにも勿体無い作品です。

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