この曲を聴け! 

Passage / SAMAEL
Usher-to-the-ETHER ★★ (2008-09-30 19:28:00)
96年発表の4th。

Xyのソロverとのカップリング二枚組、ミニアルバム「Exodus」を加えたリマスター盤などいくつかのエディションがあるみたいです。私はリマスター盤を購入しましたが…出来れば二枚組みの方が欲しかったですね…ピアノインストverも聴いた方がより深く理解できそうだし。

リマスター盤のコメントにて、Vorph本人が「このアルバムは私にとって真珠のようなものだ。真円で完成されていて、付け加える物もなければ蛇足を感じる事もない」と語っている通り、完成された世界観の宇宙的シンフォニック・ブラックを演っています。ゴシックに近い硬質な音は、初期ARCTURUSともLIMBONIC ARTとも全く異なる宇宙観を描き出してますね。

ただ、「Angel's Decay」のようなキラーチューンはあるし、他のバンドに無い世界観を持っているしでクオリティは高いですが、シンセは(どちらかと言うと)旋律よりも情景を重視、後に聞かれるようなキャッチーなヴォーカルラインもまだそれ程でもないので、少しダレを覚える感が無きにしも非ず。ですが、SAMAELの近作は情景が具現化されすぎてしまっていて、想像の余地がなくなってしまってイマイチ…と言う方にはこちらの方がお勧め出来ると思います。

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