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Second Helping / LYNYRD SKYNYRD

エガラー ★★ (2010-07-07 14:06:00)
サザンロックの代表格として名高いLYNYRD SKYNYRDは73年にデビューし、数々のヒット作及びヒット曲を創り出したが、1977年10月、飛行機事故で幸い殆どのメンバーが生還したが中心人物のロニー ヴァン ザントが死亡し、解散を余儀なくされた悲劇的なバンドでも名高い。そんなLYNYRD SKYNYRDの最高傑作として名高いのが、74年リリースの2nd、すなわち本作である。
まず本作の内容に触れる前に、LYNYRD SKYNYRDの音楽性を簡単に説明すると、シンプルなアメリカンロックンロールをベースにブルースやカントリーなどアメリカ南部音楽の要素を融合したかのようなサウンドで、まさにサザンロックというにふさわしいサウンドとなっており、無論、本作もそういった音楽性だ。そして本作にはなんと言っても彼らの代表曲中の代表曲の(1)が収録されており、その他にも初期のクラプトンを髣髴させるようなブルース色が強い(3)や、これぞサザンロックというにふさわしいロックンロールナンバーの(4)(7)なども収録されている、またカントリー風のバラードナンバーの(5)はある年老いた黒人の死を悼んだかのような歌詞が印象的で、南部人でありながら黒人に対する差別を批判したかのような印象も見受けられるが、曲調は至ってシンプルだ。またカヴァー曲であるが(8)は彼らの代表曲でも有名だ。(ちなみに(8)の作者はJJケイルで、クラプトンの代表曲「アフターミッドナイト」や「コカイン」の作者でも有名) 、またそれ以外の曲も素晴らしい出来栄えだ。まぁ若いリスナーから聴いてみれば渋い印象を受けるだろうが、そこが彼らのサウンドの特徴で、その渋さが強いロックサウンドが個人的にはかっこいいのだ。また全体的に聴いても捨て曲も見当たらないほど充実した内容だ!!まさに本作はロックしに輝く名盤のひとつというにふさわしい内容だ。ロックンロール好きであれば本作を聴いてみるべし!!
ちなみにロニー ヴァン ザントの死を機にバンドは解散したが、ロニーの実弟、ジョニー ヴァン ザントによって87年に復活し、現在も精力的に活動を続けているそうだ。(出来れば久々に来日公演を行ってほしい)
評価100p(満点)