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In Your Honor / FOO FIGHTERS
東京限定 ★★ (2005-06-16 00:16:00)
正確にはIN YOUR HONOR。
前作ONE BY ONEは聴くたびに傑作としか言いようのない素晴らしい作品だった。
この壁をフー・ファイターズはどの用にブチ壊してくれるのか?
それとも、前作以上の作品はやはり作れないのか?
それこそが一番重要視しなければならない点になっていた。
しかし、彼等は見事に期待通りの素晴らしい作品を発表した。
唯一無二のデイヴ・グロールのサウンドにぬかりや欠点は一つも見当たらない。
前作以上に完璧に、そして理想に近づきつつある。
さらに2枚組。
ロックと様々なミュージシャンを招いたアコースティックで区切られた構成は、
彼等の音楽性をより分かり易くしてくれている。
結成10周年という一つの区切りに出された今作は、やはり彼等の集大成と言わざるを得ない。
いや、正確に集大成と言うなら前作がそうだった。
今作は前作の延長線の作品なのだから、そう取る事もできる。
しかし、前作が傑作なら、今作は最高傑作だろう。
プロボット等で充実したインターバルを過ごしていた事が、いやらしい程にわかる。
この作品を聴くことで、グランジ・ヴームの火付け役が誰だったかわかる。
カリスマ性、知名度でいくと決してカート・コバーンには及ばないデイヴだが、
その音楽性、価値観はカート以上。
デイヴ無しにニルヴァーナが成功する事はまずあり得なかっただろう。
まだ、ブラック・アイド・ピース、ブロック・パーティー、オアシス、
ホワイト・ストライプス、コールドプレイ、ドリーム・シアター等の、
新作を聴いていないので何とも言えないが、現時点で2005年最高の一枚。
今後、どのようなビッグ・バンドが新作を発表しても、最高峰の位置につくのは間違いない。

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