この曲を聴け! 

Fused / TONY IOMMI
0フレット ★★ (2005-09-03 00:04:00)
自分もだいぶ年をとったのかな・・・。(w
このアルバムを聴いても80年代中盤~90年代のサバスの新譜のように、フラストレー
ションは溜まらない。
それはオヤジになったのか、一人のリスナーとしての年輪なのか?
どうも最近「期待」のアルバムには「2つのパターン」を準備して待っている。
それは、そのアーティストの「過去」と「自分の希望」を混ぜて予測した2種類だ。
「自分の予測の枠を飛び超えたサプライズともいえる楽曲」を期待して待つパターン。
と、「八方までとはいかずとも四方美人」的な楽曲であるパターンである。
これは、ジューダスのAngel Of Retributionでも同じだった。
低音域でのリフの中に散りばめられている半音チョークも、ソロの音も先生しか
出せない音であり、このアルバムでもそれは健在である。
ヒューズとの共演により、実に安定感のある良質のメタルアルバムに仕上がっている
と思う。
・・・、でも、私の中では永年ヘヴィローテーションにはなりそうもない。
それは、ヒューズとの共演という事で、SEVENTH STAR という材料が十分予測させて
くれた。
先生自身が気に入ってヒューズをここ数年パートナーとしている限り、私の思いなど
大きなお世話だろうが、「楽曲的に優等生(良い意味ですよ)なヒューズとのコンビ
はあまりにも「型」にハマリ過る。
それは、サバスやIOMIの型ではなくH/R、H/Mとしての型だ。
Gの音や、Gのみの演奏部分はIOMIだが、曲全体を通して聴くと「黒さ」を感じ
ない。けして、このアルバムに「サバス復活」など毛頭期待していないとしてもね。
私の、その後(1983以降)サバスを聴くポイントとして、いかにIOMIがIOMI
らしいか。 という点に重点を置いて聴いてしまう。
誰と組もうが、世間のアルバム評価がどうであろうが関係ない。
でもね、本来ならこのアルバムを好評価するのが至って「常識的」だと思いますよ。
まあ、30年弱サバスの呪縛に囚われたままなんだから(抜け出す気もないし)こんな
極少数意見もあっていいでしょう。

→同意