この曲を聴け!
Det Frysende Nordariket / ILDJARN
Usher-to-the-ETHER ★★ (2005-08-07 18:28:00)
おそらく95年発表の、音源集的なCD。
内容は、93年に発表されたEP「NORSE」、同年に発表された2ndデモの「ILDJARN」、94年発表の3rdデモ「MINNESJORD」を一つにまとめてコンパイルしたもの。
音の方は、もう曲と言うより「リフ・ノイズ・絶叫・リズムのコレクション」といった感じ(笑)。ドラムのリズムに単純でノイジーなギター&ベースのリフを乗せ、そこに絶叫を被せたものが25曲も入っています。当然、音質は劣悪なんですが、音質が一定ではないのが面白いです。
ギターリフがノイズまみれながらも、ユニゾンするベースリフがその輪郭を浮き彫りにしていたり、案外ギターの音質がクリアでメロディがそのまま楽しめたり、どんよりと押し潰すようなノイズで聴き手の脳を攻撃するような物もあったり…ドラムは割とクリアに録られていて、疾走感を殺さないようになっていることや、録音が一番新しい筈の「MINNESJORD」のパートが一番音が酷かったりする事からも、このノイズは意図的な物であるように思えます。
個人的に最も気に入った点は以下の二つ。
まず一つ目は「NORSE」のドラムの音質。何かスチスチいってて妙に心地良いです。
もう一つはIHSAHNの絶叫。「NORSE」はNIDHOGG、「ILDJARN」はIHSAHN、「MINNESJORD」はILDJARN本人がヴォーカルを取っていて、三人とも絶叫スタイルで良い声していますが私的には彼の声が一番好きです。EMPERORの1st以前の音源同様高音でテンションに任せた感じで絶叫していますが、ところどころ彼の声の方が他の全ての音圧を上回っていると思わせるくらいの素晴らしい発狂絶叫振りで、聴いててスッキリします(笑)
私はILDJARNを聴くのはこれが初めてなんですが、意外にもノイズが心地良く、しかも曲そのものもかっこいいのでびっくりしました。まぁ人によっては「こんな曲に2千円も出せるか!!」とか思いそうなので流石に万人に勧めるのは憚られますが、ちょっとでも気になっている人は是非を言わず買った方がいいです。後悔はしない…と思います(笑)
→同意