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愚弄色 / 蜉蝣
Usher-to-the-ETHER ★★ (2005-08-15 20:47:00)
2005年発表の3rd。
正直言うと「白い鴉」「黒髪のアイツ」の二枚同時発売シングルは、蜉蝣の今までの
リリースの中で最ももやもやが残ってしまい、そのため「絶望にサヨナラ」も買わずに
スルーしてしまい、アルバムも様子見してたんですが、思い切って買ってしまいました。
感想は…蜉蝣の今までのアルバムの中で一番良いです。「蜉蝣」「12 dizzy」辺りから
始まった路線がここにきて漸く結実したんじゃないかと思います。
曲の種類も増え、「裸眼」の儚げで繊細なイメージ、「妄想喰らう屍」のジャジーで
お洒落な雰囲気を聴いて、もはや「Dirや初期黒夢の良質なフォロワー」から脱却し、
独自の世界を展開しているように感じました。どこにこんな引出しをもってたんだって
感じです。もちろん「絶望にサヨナラ」「暁」などの疾走系の爽快な曲も入っていて、
アルバム全体の流れやバランスも良く考えられています。
ヴォーカルも上手くなり、感情表現が更に自然になった感じがします。
元から上手かった高音で苦しげに、切なく訴えかけるようなスタイルは残したまま、
低音の鼻にかかった感じを無くしてセクシーな声にしている辺り、個性をよく研究していると思います。
シャウトも相変わらずキレがあって良いですね。
昔のエログロな蜉蝣も良いけど、今の蜉蝣も躊躇わずに応援したくなった一枚です。

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