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Transgression / FEAR FACTORY
うにぶ ★★ (2005-09-23 14:03:00)
再結成第二弾のアルバムです。前作『ARCHETYPE』から少し幅を広げた、順当な進歩が見られます。初期のような、アルバム出す毎に変化の凄まじさにぶっ飛ばされるようなインパクトは、さすがにないですが、それでもかなり攻めの姿勢が感じられます。
1曲の中でも、またアルバムを通しても振幅の幅が大きく、良く言えばバラエティ豊か、一歩間違うと散漫に感じられる危険のある、ギリギリのところで冒険してます。
(1)~(6)までの流れは文句なし。緊張感あふれる楽曲がそろってます。
バートンの、ともすれば一本調子に聴こえかねなかった使い分けヴォーカルも、より感情が込められた感じで、表現力が増しています。ただ怒号とクリーン・ヴォーカルを使い分けるだけでは、それ系のバンドが大増殖した現在では通じません。そこら辺、やっぱり分かってますね、彼らは。リズム隊も(ってこのバンドじゃギターもリズム楽器か)バリエーション豊かなアレンジで、フックを生んでます。
後半はずいぶんと空気が変わり、(7)「SUPERNOVA」はいきなりポップで、最初聴いた時はかなり違和感がありましたし、(8)「NEW PROMIS」は消え入りそうな寂しいバラードから突如激しくなる曲(なんとギターソロあり!)、そして続くはU2のカヴァー曲(9)「I WILL FOLLOW」、更にKILLING JOKEのカヴァー(10)「MILLENIUM」というとんでもないつながり方で、感情がかき回されます。
最初は特に(6)(7)(8)(9)のつながりがスムーズではなく感じられて、どうも気に入らなかったのですが、聴いてるうちに気にならなくなってきました。逆に飽きなくていいかも。
ボーナス・トラックも充実していて、昔のデスメタルの空気が感じられる曲に変てこなコーラスを加えたような「EMPIRE」という曲と、前作収録の「SLAVE LABOR」「CYBERWASTE」「DRONES」のライヴが収録されてます。どれも聴いて損はないので、日本盤がおすすめ。
関係ないですが、前作と新作のアートワーク、基本的にFとFを使った同じようなデザインだけど、あれは新生FEAR FACTORYのシンボルになるロゴマークなんでしょうか。永野護の描く絵みたいでかっこいいな。

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