この曲を聴け!
Death on the Road / IRON MAIDEN
dave rodgers ★★ (2005-11-21 22:50:00)
POOYANさん他、上の皆さんがほとんど語られてますが、同感です。
結論からいうと良盤。
スタジオ盤の輝きを遙かに上回る「DANCE OF DEATH」の収録曲はこのライヴこそ醍醐味ありとも言えそうなので、、「DANCE OF DEATH」を持っていて尚かつ魅力的に思うファンには是非聴いて感じてもらいたい。カッコいいと思えるはず。
個人的に今作の聴き所はPOOYANさんと全く同じでDISC1の⑤#Dance Of Deathからラストの#Lord Of Fliesまでの展開。
中盤にあたるこの辺り、特に印象的だったのが迫り来るような⑤#Dance Of Deathの映像感覚的なムード。今作で最も特筆すべき点はその洗練されたダイナミズム溢れるサウンド・プロダクションだと思う。
何より演奏がちゃんと聞き取れるのが嬉しい。ブルースの喉に関しては特に問題無し。
メイデン・ライヴの活性剤とも言えるブルースの煽りは凄まじいだけに今回ではあまりないのがちょい寂しい気はするが、視覚的に伝わってくるその存在感だけで充分凄い。
ロブやオジー、あるいはロニーのように。まさに炎のパフォーマーぶり健在(褒めすぎ?)
相変わらず徐々にパワフルなヴォーカルが冴えてくる感じで。
さらにPOOYANが指摘されていたその音質面、「ROCK IN RIO」はあれでテンションといい会場の熱気といい最高の迫力だったけど、25万人の観衆/野外フェスとなるとさすがに音が籠もり気味だったことが痛かったということは同感です。肝心の演奏にやや起伏の無さという難点があったが(そこまで酷くないが)、今回は何ら問題無し。
見事に改善されている。安定した演奏、クリアに洗練された音質面の向上。
それを証明に、ぎこちなさがあったトリプル・ギターの絡みも「ROCK IN RIO」より数段
気持ち良く耳障り良い。テクニック云々ではなく底知れない屈強のアンサンブルを感じされる。ニコが叩くドラムが楽曲にスリルとアグレッションを充分に注ぎ込んでいるし、スティーヴのベースラインも確固たる骨組みとして、その屋台骨を武器に相変わらず浮き彫りのオーラを放ちながら突き進む。
ま、ほとんど総合的に前作ライヴ盤の不安材料が解消された感がある(のかな)。
あとは、「ROCK IN RIO」にあった全体的な圧倒的な勢いとノリとか、あれには及ばないが。ただ、初期の生々しさというものが蘇ってくるかのようなライヴの妙な感触でもあり、21世紀の貫禄の新境地的な感触のライヴだった。
全16曲で組まれたセット・リスト。主に「DANCE OF DEATH」からの選曲がメインだが、
往年の名曲は言うまでもなくいつも通り素晴らしい。
こうやってみてみると、やっぱりDISC1の⑤~⑨の流れこそこのライヴ盤の色を象徴しているように俺は思う。必須の名曲#2 Minutes To Migdightと#The Evil That Men Doが
収録されていないことを除けばこれはこれでで上手く纏められた構成だと思う。
そのせいか「LIVE AT DONINGTON」よりも「ROCK IN RIO」よりも16曲という多少
コンパクトな丁度良さがある。「ROCK IN RIO」のあの煽りと会場の熱狂や一体感、
その場面にいるかのような感覚にとらわれる臨場感、全体的にあのスケールとはまた一味違ったメイデン・ライヴの匂いが屋内に充満するように漂っている。
密着感や親近感(?)、そこにある覆い尽くすような密度の濃さが魅力的。
意外に全編通して聴いたあとの疲労感はそれほどなくあっさりしてるけど退屈させない組み立て具合は流石。
「最近はどうも‥」って人にはあまりお勧めできないかもしれない。熱狂的なライヴを体感したいならやっぱり「ROCK IN RIO」だと思うし。この作品は現在進行型メイデンの新境地を垣間見れる一つのバイブルに相応しい出来映えではないでしょうか(え、褒めすぎ!?)あんまし賑わってないですが、やっぱ皆さん、DVD待ちなのかな・??
ただ、あまりライヴ、スタジオ、ライヴ‥はどうかと。
でも2006年に新作のレコーディング開始らしいので期待したいw
まずはもっと聞き込んでみます。
あ、エディの(エディにしては/爆)洒落たアートワークだけで目を惹かれる人は気持ちが高ぶってるうちにレジへダッシュしろ、ジャケ買いの価値あり!(爆)
→同意