この曲を聴け! 

Irrlicht / KLAUS SCHULZE
Usher-to-the-ETHER ★★ (2006-11-30 21:33:00)
確か72年の作品だったかな?
評価が高いらしいので聴いてみましたが…
最初に、音を楽しむつもりで流して聴いてみた時は「ふーん。こんな感じか~」くらいの
感想だったんですが、意識を集中してもう一度聴いてみたら全く別の印象でした。
とにかく1曲目のオルガンのインパクトが絶大。良く聴くと単なるミニマリズムじゃなくて、
まるでオルガンが未知の有機生命体の様に形を変えながら浸食してくるような感覚を
覚えるような感じで、かなりグロテスクな印象を受けます。確かに自己破壊的ではあるんですが
内部から破壊されていく感じ。オルガンがこんなにグロい印象を与えるなんて…(笑)
3曲目はライナーでも指摘されていますが、時折入る「コツッ」という音が緊張感を
醸し出してますね。かなり変化に欠けるパートですが、1曲目で自己破壊が完了して、
荒涼とした風景が広がってる…みたいな雰囲気でしょうか。
ただ、やっぱり3曲目は長すぎると思うし、聴き所はやっぱり1曲目だと思います。
私には普通の鬼火どころかもっと恐ろしい物でした(笑)
何気にエクストリーム・メタルが好きな人にもお勧め出来る作品だと思います。
特にBURZUMの「TOMHET」辺りで鬱るのが好きな人とか、SUNN O)))の轟音に身を委ねるのが
好きな人なんかには良く合うんじゃないかと。そういえば、DARKTHRONEのFenrizが
「NEPTUNE TOWERS」というプロジェクトをやってましたが、作風殆ど一緒ですね。
結構感性的には共通する物があるのではないでしょうか。

→同意