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神曲 / あさき
ハウリング ★★ (2005-09-24 15:15:00)
ポップンミュージックやギタドラシリーズで特徴的な世界観を持つ楽曲を提供し,圧倒的な支持を受けるあさき。
作詞作曲編曲はもちろん,ヴォーカル,ギター,ベース,鍵盤楽器なども割と一人でこなすマルチな超おっさんである。
ギターと車と猫さえ与えておけばあまり小言は言わないらしい(笑)
僕はドラマ二やらギタフリやらを全くやらない人間なので,このCDを聴くまではあさきの楽曲など聴いた事もなかったのですが,
正直言って圧倒的なクオリティの前にぶったまげました。どんだけ天才なの?この人。
曲のメロディー及び歌詞の世界観からあさき自身のプレイまで信じられないほどにハイレベル。
アルバム全体を包む雰囲気は結構ヴィジュアル系っぽいのですが,そんじょそこらのV系などは相手じゃありません。次元が違います。
極めてHR/HM的な音像に包まれつつも美しいメロディーに彩られた楽曲郡はこの人以外には作り出せないでしょう。
特徴的な詞世界も「和」を強調していて非常に美しい。というか読めない字が沢山ある(笑)
振り仮名を振ってくれると嬉しかったかも・・・とか思うのですが,読めないところもなんだか神秘的でグッド!(笑)
あさき自身の表現力豊かなヴォーカルとも相まって一気に曲に引きずり込まれます。
本当に陰陽座にしろあさきにしろ日本語の美しさを実感します。「雫」あたりは切なすぎて涙が止まりません。
ドラマーに元SIAM SHADEの淳士が参加しているのが個人的にとても嬉しい。相変わらず上手いね~。
しかし,それ以上にもうひとりのゲストドラマーである吉田太郎・・・あんた何者?
無知な私は初めてこの方の名前を聞いたのですが,半端なく上手いですね。
タイトル曲であり9分に及ぶ大作である「神曲」での超正確なドラミングは凄まじい。
クレジットにもあるとおり,正に「超ドラム」ですよ(笑)
いや,この完成度にはマジで驚きましたわ。捨て曲は一切なし。
随所で切り込んで来るヴァイオリンも凄く効果的。ストリングスアレンジも壮大で見事。
お気に入りの曲は「蛹」「幸せを謳う詩」「この子の七つのお祝いに」「月光蝶」「雫」「神曲」「空澄みの鵯と」ですかね。
HR/HM好き及びV系好きの人にはウケが良さそうです。気になる人は是非聴いてみてください。

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