この曲を聴け! 

Devilry / FUNERAL MIST
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2005-09-27 23:24:00)
98年発表のデビューミニの2005年再発盤。
ボーナスとして96年のデモ「HAVOC」も追加収録されています。

ヴォーカルの巧さや歌声と曲の兼ね合い、曲の邪悪さ、SEなど色々な要素ははっきり言って1stアルバム「SALVATION」の方が上だと思いますが、このアルバムではそれを補うくらいにドラムが良いです。まず速いし、音はでかいし、しかもテンションの高さは物凄く伝わってくるしでまるで両耳に削岩機を突っ込まれているような喧しさがあります。

でも、それがブルータルな音楽が好きな人の耳には実に気持ち良く響くと思います。ギターも結構荘厳でブラック好きなら気に入るような、案外分かりやすいリフを弾いたり良い感じですがやっぱりこのアルバムではドラムが主役って感じです。Necromorbusという人物が担当していますが、この人、もしかして演奏中ずっと無呼吸でこなしているんじゃないかと思う程の激しいドラミングです。

「SALVATION」が精神と肉体をまんべんなく侵していくアルバムなら、こちらは精神状態の如何に関わらず、問答無用で世界に連れ去っていく感じです。また、デモの方も音はあまり良くないとは言え、なかなか良い雰囲気です。

ブラックの邪悪な雰囲気や完成度の高い音楽が好きな人には「SALVATION」をお勧めしますが、ブルータル・ファスト好きにはこのアルバムをチェックする事をお勧めします。…まぁ、どうせなら両方買って欲しいですが(笑)

→同意