この曲を聴け! 

...Doedskvad / TAAKE
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2005-10-02 18:19:00)
今年発売された3rdアルバム。
私はこれしか持ってませんが、前2作と合わせて3部作になっているみたいです。

「TRUE NORWEGIAN BLACK METAL」を自ら標榜している事からも分かる通り、音楽性はトゥルースタイルのブラックメタルなんですが、この作品はメロディックブラックを標榜するバンド以上にメロディアスです。もちろんブラックらしい邪悪さもありつつ、ヴァイキングっぽい勇壮さ、そして時には華麗ささえ感じられるメロディが、「アクセント」どころではなく曲の全体を覆い尽くしている作風。良いメロディが多すぎて、どの部分がアルバムのハイライトかを挙げるのが困難なほど(笑)。トレモロリフでグッとくるメロディをかき鳴らすのは勿論の事、刻むタイプのリフを弾く時でさえ美しいメロディを織り込んでくるセンスが素晴らしいです。

名盤「Under The Sign Of Hell」を生み出したGORGOROTHが、その音楽性を変える事無くそのまま進化していったならこんな音を出すんじゃないかと思います。
音質も各パートがくっきり聴こえるクリアなものでありながら、少しだけノイジーで、どこかブラック特有の未加工の無骨さみたいなものがあって、ブラック的には最高クラスです。ウォークマンに録って、雑踏の中で聴いてもリフがしっかり聴こえるであろうコシのある音。

ヴォーカルは囁き声の発声でそのままデス声にシフトさせたかのような高音絶叫スタイル。こんな声の出し方で声量出したら喉痛めそうですが、本気な感じで良いと思います。また、CARPATHIAN FORESTのVo、Nattefrostもゲスト参加。ちなみに歌詞はルーンで書かれてますが、どうやら表意文字としてそのまま読んでいるのではなく、表音文字としてアルファベットと対応させてるっぽいです。対応表があれば解読できるんじゃないでしょうか。…まぁ解読しても、ノルウェー語なのでさっぱりですけど(笑)雰囲気があって良いですね。

また曲のタイトルはどこにも書かれていませんが、「Hordaland Doedskvad Ⅰ~Ⅶ」となっているらしいです。それにしてもHoestは声凄いのに、ジャケではなんか華奢に見える(笑)。色々書きましたが、ブラックのリフの魅力が詰まった名盤だと思います。トゥルースタイルでメロディアスなものが好きな方には是非とも聴いていただきたい作品です。

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