この曲を聴け! 

Vanvid / SORTSIND
たまねぎ ★★ (2008-01-27 23:52:00)
久しぶりに聴き返しましたコレ。
自分もSårしか持っていないですが、まあこの一枚だけで十分ですかね。現在は音沙汰が無いので何しているのかさっぱり分かりません。
ブラックの中には、とにかく邪悪さを追求するバンドや、メロディの良さ・ブルータルさを武器とするバンドなど、それは考え出したら切りが無いですが、このバンドはずばり、ブラックの中で可能な限り表現出来うる「狂気」を突き詰めた姿だと言えるのではないかと思います。
確かにヴォーカルが最も注目を浴びるのも分かります。単純なインパクトというだけで見てもかなりのものがあると思うし、また、これが得体の知れない怖さとかでなく、この現世で生きていく中でどうにもならない苦しみや悲しみといった負の感情をヒシヒシと、いや、ビシビシと訴えかけてくるようなそういう(狂った)怖さだと感じます。だから個人的にはあまり邪悪といったイメージは無く、人間的なそういう面での極限的なものを体現しているんだと思いました。
SORTSIND病とか色々話題になりましたが、最初に書いたように要はこれは一つの極端な例のようなもので、それが人々が最も「怖い」と感じるような音像であったからこそここまで話題になったんだと思います。勿論良い意味で。日本のブラックであるENDLESS DISMAL MOANなんかも影響受けているんじゃないかと思うし、彼らの業績は結構大きいのではないかと思います。
しかし、ブラックの必聴盤とは別に思いません。勿論聴いて絶対に損はしないし、ネタとして持っておくというのも十分ありだと思います。でも、病気の人や自殺願望とかある人が聴いたら、事態が更に悪化しそうな気はしますが・・・
それで話が逸れますが、この手の音源を聴くと、ヴォーカルとドラムだけだったら更に怖い音になるんだろうなと思います。

→同意