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Wild Dogs / THE RODS
火薬バカ一代 ★★ (2009-07-20 22:28:00)
都会的なクールさ漂う硬派な楽曲に、活きの良いパフォーマンス(おまけに激渋なアートワーク)が
詰め込まれたセルフ・タイトルのデビュー作がNWOBHMに沸く英国で高く評価され、ここ日本でもマニア筋から
「西のY&T、東のTHE RODS」と並び称されたパワー・トリオが、'83年に発表した2ndアルバム。
彼らを語る上で外せない名曲“POWER LOVER"級のキラー・チューンは、残念ながら本作には見当たらないし、
前作に比べると、若干ワイルドさが薄れた気がしなくもないが、代わりに重厚感溢れる硬質な楽曲はHM度が大増量。
特に、メタリックに刻まれるGリフがイカス②、重たい杭が打ち込まれるかの如き③、タイトル通りの
猛々しさを誇る(タイトル・トラックでもある)⑤、VANILLA FUDGEのカヴァーながら違和感なくハマってる⑥、
そして男泣きを誘う熱き名曲⑧といったミドル~スロー・ナンバーのカッコ良さは前作以上といっても
過言ではないかと。(勿論、⑩のようなアップテンポの楽曲のカッコ良さも相変わらず)
1st『THE RODS』のイメージ・カラーをクールな「青」とするなら、本作はまさに燃える「赤」。
HM黎明期を代表する名盤でもある前作の陰に隠れて、知名度的にはイマイチな作品なれど、完成度では
決して聴き劣りしない1枚。・・・とか言いつつ、自分も購入したのは最近だったりするのですが。

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