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Second Life Syndrome / RIVERSIDE
鋼鉄の皇帝 ★★ (2005-12-28 19:55:00)
モダン・ダーク・プログレッシヴ・メタルバンドの二作目。
傑作だった前作『OUT OF MYSELF』同様、
叙情性と混沌から滲み出る幽玄さが織り成す静と動のコントラストは極上のトリップを堪能できる素晴らしい内容。
硬質でクリアなサウンドは少々減退したように感じるが、
Jacek Melnickiに変わって入ったMichal Lapaj(Key)のキーボードサウンドが強調され、シンフォニック的な音の厚みが増したのが印象的。
異空間へと飲み込まれるような暗黒の序曲#1『AFTER』に続く#2『VOLTE-FACE』や、#5『ARTIFICIAL SMILE』など、
前作よりもヘヴィさが増しながらも、決して一辺倒にならない緩急をつけた曲展開はやはり曲作りの巧さを感じる。本当に凄い。
ただ若干、Piotr Grudzinski(G)のリードギターのエッジが無くなり、滑らかになったのは少し残念だが、響きのある「泣き」は健在。
Mariusz Duda(Vo,B)の伸びやかで落ち着いた中音域の歌唱から、曲が激しくなると同時に声を荒げる歌いまわしには「やっぱりコレだよな」と顔がニヤけるばかり。
#3『Conceiving You』というメロディアスで悲愴感たっぷりな叙情曲があるのも嬉しい。
アルバムタイトル曲である#4『SECOND LIFE SYNDROME』は15分近い三部構成の大作だが、そこはRIVERSIDE。単なる長い曲になるハズもなく、
それぞれ違った展開を見せるのでまったくダレない。特にPart Two:Secret Exhibitionは絶品!
クリアなサウンドプロダクション、メロディの分かりやすさで言えば前作に劣るかもしれませんが、
サイケデリックな内省的音世界にドップリ浸れる好盤です。
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