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Electric Doom Synthesis / BEHERIT
Usher-to-the-ETHER ★★ (2007-06-08 04:02:00)
95年発表の4thアルバム。
前作H418ov21.Cに続くエレクトロニカ/ダークアンビエント路線ですが、テクノビートだけでトリップ感を演出しようとして結果退屈な曲になってしまっていたり、1曲目以外がイマイチだったりとどうもアーティスト側の自己満足に聞こえてしまった前作と比べると、大幅に進歩した作品だと思います。事実、他のレビューサイトなどを見ると、ブラックからはかなり離れた音であるにもかかわらず、このアルバムを高く評価する人も多いようです。
特にドゥーム/ドローンのリフの上にテクノビートやデスヴォイス、ノイズなどを展開させていく3曲目、4曲目のセクションはかなり良い出来ではないでしょうか。また、前作よりもシンセサイザーの使い方の巧さが向上し、「魔的」「神秘的」な雰囲気をより濃く感じられるのも進歩した点だと思います。
ただ、大作の7曲目が途中で失速して後半恐ろしくつまらなくなってしまったり、ラストの8曲目が最後以外ちょっと退屈なものだったり、ちょっと詰めの甘さが感じられてしまう点もありましたが、全体的にはBEHERITらしい神秘性が表現されているので概ね満足。でも前述の3、4曲目はベストにも入っているため、まずはベストを買って気に入ったら購入、という順序でもいいかも。
ちなみに2007年、前作である「H418ov21.C」との二枚組で、Spinefarm Recordsより再発されているので、値段も一枚のものと変わらないですし興味のある方はまとめて買うと
いいと思います。前作の超カルトチューン「Fish」を貴方は楽しめるか!?(笑)
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