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Chimera / ANDROMEDA
★★ (2006-01-24 21:06:00)
06年発売の3rdアルバム。日本先行発売でボーナストラックにはChameleon CarnivalのLive版が収録されている。
さて曲のほうは、基本的に2ndっぽく、ちょっと"歌モノ"らしさがブレンドされている。が、衝撃の完成度だった1stアルバムのときとは完全に別のバンド、と思ったほうがいいかもしれない。
叙情的でドラマチックで、スリリングな音の応酬、このバンドに持っていたイメージはそんなところだが、
へヴィーで硬い感じのバンドになった。個人的に2ndよりメロディー重視な感じで気に入ったが、
一聴して"おぉ!"って思えるタイプのアルバムではないのは確かだ。
とは言え、個々の楽曲のレベルはやはり演奏陣の実力に裏づけされており、
4曲目"Going Under"の北欧っぽい哀愁メロディーやギターソロ、
歌メロの印象的な5曲目"The Cage of Me"、KeyとGtのそれぞれのセンスが伺える7曲目"Inner Circle"、
前作のヘヴィーでアグレッシブな路線を引き継ぐ8曲目"Iskenderun"など
聞き手の耳を惹きつける曲は多く収録されている。
総括すれば、期待しすぎると肩透かしを食らうかもしれないが、まずまずできのいい作品、と言った感じ。
この作品は数曲においては実験的なアプローチも見られ、先述したとおり、2ndの路線を踏襲しつつ、
1stのようなメロディー重視な方向へと歩みだした試金石、と言った印象を受ける。
買った当時はどうも好きになれなかったが、今こうしてよく聞き込んでみると
なかなか特徴的で"やはりAndromedaの作品だ!"と思える出来に仕上がっている。
これからもこのバンドを応援していきたいと思う。

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