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Rapture of the Deep / DEEP PURPLE
dave rodgers ★★ (2006-05-07 00:09:00)
「BANANAS」から約2年ぶりの最新アルバム。
基本的に前作「BANANAS」の延長線上にあるという印象だが、今作では一層楽曲にバリエーションが加わってアレンジも多彩に試みていて、個性も際立っている。当時のDPらしい感触もありながら、且つDPが現在進行型で前進し続けていることを見せ付けるかのような、バンドのポジティヴな面が非常によく出ていると思う。
スティーヴ・モーズのGは今作ではわりあい控え気味だが、随所のKeyとの掛け合いはうまく曲の雰囲気を作り出している。流麗に流れるオルガン・サウンドと絡み合うストリングスが美しいバラードの⑤「CLEARLY QUITE ABSURD」など、その他ポップなミドル・テンポの楽曲が中心になっているが、ほとんどDPらしいHRナンバーといったそれらしさがある。
特に⑪なんかはそれを再確認させてくれるほど本編と褪色なく良い曲だと思う。
少なくとも前作の「起死回生の一撃」の手応えあってか、メンバー間でのある種の安堵感というか、良い意味で安心感のある落ち着いた作品に仕上がっている印象を受ける。(表層的な事だけど‥)
全体的にグルーヴを重視した、雰囲気で聴かせる感じの曲が多いですね。
噛めば味が増してくる、「スルメ級」の好盤です。

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