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Philosophy of Life / QUEENSRYCHE
絶叫者ヨハネ ★★ (2006-03-17 22:29:00)
一部の小売店や大学生協などでたまにみかける謎のライヴ盤。オフィシャルなDiscographyのどこにも載っていないところをみると、おそらくブート盤だと思いますが、普段この手のCD を扱っていないところにも置いてあるのが不思議。
しかし、正体はともかく中身は極上。ファンなら見つけ次第即座にゲットすべき幻の名品

「Promised Land」ツアー時の音源で、クレジットによると場所はJAPAN、大阪厚生年金ホールでのライヴの模様を完全収録とのこと。会場はともかく、オーディエンスのノリと声音からいって、とりあえず日本でのライヴなのはまず間違いないかと。

あらゆる面で絶頂期といっていい時期のライヴなだけに、楽曲・パフォーマンスとも最高。何しろ、Operation〰 とPromised Landからほぼ全曲と、EmpireとRage for Orderの代表曲という、とんでもないセットリストです。まるで七段ぞろえフルメンバー&フルアイテム装備のひな飾りといった豪華な趣き。なにはともあれ「Eyes of Stranger」と「Silent Lucidity」と「 Screaming in Digital 」と「Someone Else」が同時に聴けるというこの奇跡に、生れてきたことを神に感謝しましょう

出所の妖しいアルバムだけに、音質は荒めで録音状態きわめて良好とはいえませんが(とくにVoが遠くから聞こえる)、なんと言うか非常に臨場感あふれる音像。バンドの演奏というより、演奏含む「ライヴの現場の雰囲気」をそのまま閉じこめたような生々しさで、目を閉じて聴くとまるで自分がその場に居るかのようです。私のように絶頂期の彼らを生で体験できなかった世代のファンには、このうえなく喜ばしい贈り物。全体の迫力では同じベスト的ライヴのLive Evolutionよりも断然上。彼らのライヴ盤では、「Livecrime」とならぶ出来です。

ちなみに、ここでのRycheは、緻密に作りこまれたスタジオ版とはうってかわって、えらくパワフルでダイナミックな印象。テクニックを見せつけるより、ヴァイタリティ重視。まさにハードロックな感じの演奏がとにかく熱い!!(ロッケンフィールド先生のドラムがラウドです!!、大暴れしてます!!)。 曲から放たれるエネルギーがとにかく強烈で、ライヴバンドとしての実力のほどがうかがえます。そう、彼らは日々肉体の鍛錬に余念のない、「レスリングに親しむ哲学者」だったのです。
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