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Chronicle 2nd / SOUND HORIZON
Usher-to-the-ETHER(2006-09-12 13:18:00)
2001年に同人音楽として発表されたものを、2004年にリメイクしてリリースされたアルバム。

元が同人音楽であるせいか、音楽性はそう変わっていないものの、メジャーで出た2枚のアルバムと比較すると更に好き放題やっている印象。台詞やナレーションが曲に挿入されるのはこのグループの音楽の大きな特徴ですが、この作品ではそれがあまりにも多く、半分はドラマCDと化している感じで、ぶっちゃけ歌より台詞やナレーションの方が多いです。…台詞とかは嫌いじゃないけど、この人たちの一番の美点は歌メロの美麗さ、キャッチーさとそれを彩るアレンジのメロディアスさだと思うので、歌パートが少なめなのはちょっと残念。まあ、少ないとはいえどのメロディも良いんですけども。

今回もコンセプトアルバムですが…RPG的と言うよりも、これはRPGへのオマージュ的な作品なのではないかと思います。例えば「畏まる事を嫌う若き女王」だとか「武道会の最中に襲いくる敵」「陽気な海賊達と女頭」なんて設定は余りにもベッタベタ(笑)。ここまでされると鼻につくどころか、オマージュとして受け入れている自分がいます。そう考えると、ジャケに漫画的なイラストを据えていたり、台詞の演技が全体的に昼ドラなみにクサかったりするのも分かっていてやっているのではないかと思います。
「聖戦と死神」なんて初めて聞いた時は3回くらい吹き出してしまいましたし(笑)。ともかくRPG好きならばニヤリとするような台詞や設定が満載で、好きな人にはたまらないでしょう。

ただ前述したように歌メロが少なめで、世界観もベタなのでそういうのが嫌いな人は間違ってもこのCDから入ってはいけないかもしれません。個人的にはまあまあですね。

→同意