この曲を聴け! 

RIOT
29 ★★ (2002-05-07 01:18:00)
初RIOTは「THUNDERSTEEL」、次は「THE PRIVILEGE~」でした。つまり、歴史的にはどうかと思いますが、個人的にはRIOT=トニー・ムーアなのです。彼の歌唱は一本調子だとか機械的だとかライブでヘタとか色々言われましたが、当時のバンドが持っていた攻撃性、有無を言わせぬ突撃性を表現するにはもってこいでした。だから彼の脱退は非常に残念でしたね。その後、イングウェイのバンドのオーディションを受けただの、ジョーイ・タフォーラとバンドを組んだだのという噂を聞きましたが、一向に表舞台には上がってきません。今は何してるんだろーなー。
したがってゴマ時代(ガイ・スペランザ、レット・フォリスター)は全て後追いですが、一度の解散前・後で音楽性が一変してますよね。再始動後は明らかにHM度が高くなっています。これはトニーの驚異的な声があったからこそだと思います。
マイク・ディメオのソウルフルな歌唱も悪くないですけど、ちょっとソフト過ぎるんですよね。だから「NIGHTBREAKER」の“Nightbreaker"のように“Thundersteel"的な曲を必ずアルバムに何曲か入れてますが、トニー在籍時程の緊張感に欠けていると思います。マイクのVoスタイルではトニー在籍時の2枚のような音楽性は続けられなかったのでは?と思います。それで、近作のようにややレイドバックしたHR風の音楽性に変わっていったんじゃないかと…。
今の方向を否定する気は全く無いのですが、心では「トニーが辞めずに続けていたら…」と思います。少なくともボクは聴いた瞬間の衝撃度では“Thundesteel"を超える曲に出会ったことはありません。それだけガツンと心に残っています。
彼らの不遇時代に関してはあまりよく知りませんでした。ちょっとこれまでと違う聴き方で初期の作品を聴き直してみようかな、と思います。

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