この曲を聴け! 

Armada / KEEP OF KALESSIN
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2006-04-13 20:53:00)
今年発表された3rdアルバム。
前作でその存在感を見せていたFrost、Attilaが二人とも脱退してしまいさてどうなることかと思ったら…なんでしょうこの神盤は(笑)間違いなくミニを超えてます。Obsidian CはSATYRICONのライブギタリストという事ですが、本家をも超えてしまったのでは。

とにかく圧倒されるのは彼のギターパートの素晴らしさ。
スラッシーな刻みリフやメロウなトレモロリフ、叙情的なリードフレーズやアコギを組み合わせて曲を組み立てていくのはやはりブラックといった感じなんですが、そのセンスが尋常じゃないです。私はトレモロリフフェチなんですが、ここまでかっこよく刻みリフを聴かせる曲作りをされるともううっとり聴き入ってしまいますね。

もちろんトレモロのメロディも抜群に良いです。好きなギタリストで彼の名前が挙げられているのをあまり見たことがないんですが、私的にはギターフレーズの切れ味で言ったらあの伝説のEuronymousをも凌駕するセンスの持ち主だと確信してます。ほんと、今まで聴いたメタルの中でも最もギターのかっこいいアルバムの一つです。

しかも、Frost脱退したからちょっとはスピード下がるのかと思ったら…
相変わらず飛ばしてますね(笑)。それがギターのフレーズと合わさり、非常にドラマティックな曲展開を見せてくれます。ヴォーカルは…最初唾が飛んできそうな汚いがなり声だったので「普通かな…」と思ったんですが、曲が進むとTriumphatorを思わせる自分の中の憎しみを自己確認するかのような低くドスの効いたがなりや空気中の毒素を肺に溜めて一気に吐き出すかのような邪悪絶叫も使い出し、優れたヴォーカリストである事をアピールしてます。
さすがObsidian Cという天才ギタリストの元に集まるメンバーは違いますね…

ちなみに音質は固く纏まっていた「Reclaim」と比べるとほんの少し薄めになってます。といっても充分すぎる程迫力があるし、このほうがトレモロが映えるのでこっちの方が好き。しかし、この間出たIhsahnのソロアルバムと言い、最近のノルウェーはクオリティ高すぎです。う~ん、今年のベストアルバムの選出は本当に苦労しそう…(笑)

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