この曲を聴け! 

6 / ムック
Usher-to-the-ETHER ★★ (2006-04-30 10:18:00)
2006年発表の9曲入りミニ(?)アルバム。
このアルバムは初めて日本とヨーロッパで同時に発売された作品らしいです。
作風の方は、「『鵬翼』の方をシングルだとすると、『6』はカップリングに当たる作品」
「食べ物に喩えると、鶏肉と豚肉と牛肉の炒め物」などの主旨の発言からも分かるように、
ムックの持つ攻撃性にフォーカスしたような感じになってます。
「鵬翼」で不満だった音質が改善され、低音が効いているおかげで気持ち良く聴けますね。
攻撃的な曲を集めつつも、ラスト2曲で切ない気分にさせてくれるのはやはりムック。
欲を言うなら、「絶望」「スイミン」「五月雨」並の怨念の篭もったとしか言い様の無い
激しさの曲が欲しい所です。激しいは激しいけど、ちょっとあの頃のような剥き出しの
感情は薄れてしまっている感も受けるんですよね…。
それにしても…アルバムが出るたびに毎回褒めてる気がするんですが(苦笑)、
やっぱり達瑯さんのヴォーカルは凄い。ただ怒りに取り憑かれて叫ぶだけではなく
倦怠や焦燥などといった感情も表現出来ているのが素晴らしいです。感情表現も
初期の頃と比べると物凄く自然になってることからも上達がよく分かります。
2曲目などではデスヴォイスも聴けますが、あの怨みの篭もった表現力…
デス声を普段から使っているヴォーカルじゃないのに、下手なメロデスバンドを凌ぐのでは…
今でも充分凄いのに、これからまだまだ伸びそうな所が恐ろしい…(笑)
一点集中型の作風のため、もしかしたら入門には向かないかもしれませんが
ムックの音を聴いて好みだと感じた方ならば買って損はないと思いますよ。

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