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Demonica / BEHEMOTH
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2006-07-24 21:34:00)
1st発売以前のデモ、初期音源のミックス違い、再録曲をコンパイルした2枚組ベスト。2006年発表で10000枚限定です。デモを集めたから「DEMONICA」なのかな?ブックレットにはNergal本人や昔のメンバー等によるコメント(内容は主に結成~1st発表まで)とメンバーの写真などが載ってます。昔の写真はまんまEMPERORっぽかったりして面白い(笑)
路線は1st等と同様、寒々しく邪悪な雰囲気を伴うブラックメタル。本人も認めている通り歌詞の文法がおかしかったり、初期EMPEROR等と比べると一曲一曲の個性が弱かったりといった欠点もあるにはあるんですが、このマジな雰囲気は凄いですね。特にヴォーカルの邪悪さは素晴らしく、まだこの頃はデビューしたてだというのに、現在メジャーに活躍するデス/ブラックのバンドと比較しても遜色無いくらいに殺気が篭もった絶叫しています。音質は、流石に手放しで「良い」と言えるほどではありませんが、1stと比べるとギターのメロディがやや明瞭で聴きやすいです。デモにしては綺麗過ぎる位ですが、おそらくリマスターが施されているのではないかと思います。
しかし、ブルデスになってからのBEHEMOTHに惚れている人にとっては、目玉は「DEMIGOD」のセッションの時に録音されたと言うリメイクの2曲かもしれません。ブラックの邪悪で寒いメロディを含む楽曲をブルデスのテンションで演奏しているという感じなんですが、これが本当に素晴らしい。Nergalもいつも通りの威厳のある低音デスヴォイスと怒りの篭もった高音絶叫、それにたまに演説っぽいがなりを使い分けていてかっこよすぎ。音量もいつも通りですが、おそらくデモの方もこれらの曲に合わせて音量が調整されていると思われ、続けて聴いても極端に音がデカくなったりという事もなく安心です。
現在のBEHEMOTHを知っている人で、ブラック時代も聴いてみたい人は1stよりもこっちを聴いた方がいいかもしれません。新録曲も入ってるしお勧めです。
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