この曲を聴け!
Elysion ~ 楽園幻想物語組曲 ~ / SOUND HORIZON
さいたまの仙人 ★★ (2007-01-29 10:02:00)
何気にほとんど語りつくされているという真実(爆
ただまあ、同人時代から追っかけている人にとっては感慨深い作品なのではないでしょうか。
同名の先行アルバムにも収録された「Ark」「Yield」などを筆頭に、
殆ど捨て曲なしといったメロディのクオリティがこのアルバムの最大の強みでしょうね。
世界観は……僕ではついて行けないほど深みに入っているので、まあ細々と考えながら聴くと良いのでは。
こういう語り系の音楽に良くある「単語の詰め過ぎ」も特に起こしておらず、
しかも「Chronicle 2nd」のように語りで呑まれるような事にもなっていない、とバランスを考えるとやはり絶妙の一言に尽きますね。
Voのあらまり嬢がかなり神がかってます……「Thanatos」や「Chronicle 2nd」の時のように曲に追い付けない感じが完全に消え去り、
世界観の補強に一役買ってます。中には彼女が「声量が足りない」などと非難する方もいらっしゃるようですが、中々どうして
繊細な演技力でメタリックな曲から超アニメっぽい曲まで完璧にこなしており、
僕としてはやっぱりこの人が良かったですね……
それと、ナレーションで参加のじまんぐもなかなかいい仕事しています。#9では再び名ゼリフが!
というわけで、根っからのサンホラーならばもう文句無しの一品でしょう。はっきり言ってもう文句言うところが見当たりません。
強いて言うならジャケなんですかね……
僕にとってはYokoyan氏のジャケは好きなのとイマイチなのとありますし……
とは言え、視覚情報は名の通り「楽団」である彼らの楽曲群の解釈の決定的なツールにはなり得ません。
その辺を出来れば弁えて欲しいと思わせる発言が多いですね。
個々の楽曲というと、#1はかなりメタリックなイントロからあらまり嬢のアニメ歌唱という実にパンキッシュな……独特な、
メタラーへのアプローチなのかオタクへのアプローチなのか、何だかよくわかんない(大爆)所が良いです
#2はSH最強のキラーチューンと言って過言無いのでは?また、転調が美しい#3、曲名通りバロックな雰囲気の(適当)#4、
秀逸な歌メロを持つ#5、美しいバラード調の#6、レトロな雰囲気の疾走曲#7、色々救いようが無い#8、
かなり異色なアップテンポなパレード曲#9、#2と双璧となすほどの強力な疾走曲、かつあらまりの叫びが印象的(笑)な#10と、
息つく暇も与えられずやってくる美旋律の嵐、とか馬鹿みたいなことしか言えません;;
#11は総括ナンバー。これはまあどっちでも良いや。
まあ、このように……長いです(爆)。難点というと少し長い??長すぎる??事でしょうか。とは言え、あれよりはマシですがね……
あと、このCDを都内某所(笑)で買った時、CDは「Elysion」でありがら帯が「Abyss」であり、それが仕様だと気づかずマジで苦情の電話を入れようとしたことは秘密です(笑
つまり帯が両面刷りで、歌詞カードも「Elysion」と「Abyss」で裏表互い互いになった実に凝った作りです。
経験の浅い僕がほざくのも憚られるのですが、結構プログレっぽい匂いがします。
とは言え、特に難解と言うほどでもなく、あっち行ったりこっち行ったりの音楽性は90年代筋少に通じる所もあるように感じます。
ただ、やっぱり素人と言うか、POP好きな人がいきなり聞くのはちょっとキツイ気もしますね……
とりあえず、まあ買ってみると言うことで……(笑
ちなみに、このCDをアマゾンで買いたい場合、ソフトウェアで探さないと買えませんよ
→同意