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A Matter of Life and Death / IRON MAIDEN
せいこりん ★★ (2006-11-25 21:01:00)
未だにヘヴィメタル界のトップに君臨するIRON MAIDENの最新作(本レビューを書いている時点では)が通算14枚目にあたる本作の「A MATTER OF LIFE AND DEATH」である。本作は母国イギリスでアルバムチャート4位にチャートインし、アメリカでは9位、日本では11位、そしてドイツ、スウェーデン、イタリアなどでは1位を記録するなど早くも商業的成功を収めることとなった。
まず個人的に言うと、本作の出来は期待はずれだが、ある意味、期待以上の出来栄えだと思う。どう意味かと言うと期待はサウンドはずれだったものの、内容的には期待以上だったことだ。何が期待はずれだったかというとIRON MAIDENといえばHM系バンドだからハードでエネルギッシュなメタルナンバーなどを期待していたのだから、そういった曲が見当たらないと言うところが期待はずれだった。では何が期待以上だったかというとこれまでのIRON MAIDENのアルバムは大作思考と言う方針でアルバムが作られていたので純メタル的なナンバーはなったものの大作と言うにふさわしい曲ばかり収録されていたのでその面では期待以上だった。そう本作には大作曲と言うにふさわしい曲ばかり収録されたような内容と言えよう。オープニングを飾る①はややシンプルなものの、オープニングを飾る曲には十分な出来栄えだ。またシングルカットされた大作曲と言えるような素晴らしいナンバーの⑦は今までリリースしたMAIDENのシングルの中では一番の大作曲でシングルの中では最高の出来栄えとと言えよう。そしてラストを飾る⑩はまさにMAIDENのお約束的な大作的ナンバーだ! 個人的には③や④なども気に入っている。本作を全体的に聴いてみると大げさな言い方だが、大作曲しか収録してないようなアルバムに思えてくるが、良くここまでこだわったなと思えてくる。しかし本作に伴う日本公演では本作に収録されていた曲を全部披露したが、これまでのMAIDENの名曲の披露を期待してた自分には不満なことだった。いくら大作曲だけを収録したようなアルバムとは言えどもそのアルバムの曲を全て披露するのは初期からのファンなどには「ちょっとね・・・」とは思う。ただヘヴィメタルの入門者には本作をお勧め出来ないが本作は大作アルバムだと言うことは確かなので興味があったら聴くべきだろう。
今回の評価93P(期待はずれと期待以上の面があるので満点は無理だが・・・素晴らしい)
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