この曲を聴け! 

Era One / SAMAEL
Usher-to-the-ETHER ★★ (2007-10-18 22:24:00)
2006年発表の7th。2枚組です。
…というか、このアルバムはオリジナルにカウントしちゃっていいんでしょうか。名義もVorph&Xyの兄弟だけですし、特別なアルバムと考えた方がいいのかも。

「Era One」

SAMAELってある時期以降、メタルとエレクトロニカを上手く融合させたような音楽をやっていたと思うんですが、ここで聴けるのはギターやデスヴォイスなどメタル要素を排除し、更にエレクトロニカ要素を強めた作品。ULVERの4thやMANESの2nd辺りに近いと言えそうですがメタリックなギターが入ってない分、こちらの方がよりメタルから遠ざかってます。

メタルではなくなっても、曲から見えてくる宇宙的な風景はいつものSAMAELと共通してるのでファンならば楽しめるアルバムだと思います。また、このアルバムではVorphが普通声で歌ってますが、これがセクシーで実に素晴らしい。「Diamond Drops」なんて、もう声だけで悶絶もの(笑)。普段のアルバムでもこの声使って欲しいなぁ…。多分、この声だったら音楽性がメロスピだろうがドゥームだろうが絶賛してたと思います。それくらい素晴らしい声。

「Lesson in Magic #1」

こちらは「Era One」を更にエレクトロニカ方向に押し進めた、打ち込みによるオールインストの音楽で、実質的にはXy氏のソロと言えそう。殊にリズムが強調されていて、聴いていてトリップ出来そうな作品。メロディがほぼ無く、音響や効果音とリズムで聴かせる曲でもスペイシーさを感じられるのは、流石Xyという所でしょうか。


最初にこのアルバムから聴くのはお勧めしませんが、SAMAELのスペイシーな世界観に惹かれる方は是非。「Diamond Drops」の色気のある声で悶絶してください(笑)

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