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CARHEART / VIRUS(NORWAY)
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2006-09-29 18:46:00)
2003年発表の1st。

メンバーが3人ともVED BUENS ENDEに関連している上、CzralことCarl-Michael自身もVBEとの音楽的関連を認めている通り、グニャグニャした音像の向こうに人影が見えるようなダークなアンサンブルで聴かせるところはVBEとも共通した音楽性ですね。VBEと比べるとブラック色は薄めで、代わりにロック色が強くもっとメリハリの効いた展開や音色を取り入れた音楽になっていると思います。

ただそのメリハリの付け方がことごとく変態的なため、ブラック色が薄くなったにも関わらず全体的に更に奇形度を増している印象。明らかに変態音楽の類だと思いますが、時折凄くかっこよくトリッキーなリフが飛び出したりするので、普段からブラックメタルのようなリフ主体の音楽を聴いている人や、アンサンブルの気持ち悪さを楽しめる人にはお勧めです。

Carl-Michaelのヴォーカルも相変わらず妖しい普通声で良い感じ。やっぱり彼はスラッシュ声よりもこっちの方が合ってると思います。それにしても、「CARHEART」のラストや「GUM MEET MOTHER」のサビ(?)の間のリフなんてそれだけ取って見ても充分かっこいいと思うんですが…。DODHEIMSGARDの3rdなんかもそうですが、こういう基本的なセンスの高さが無いとアヴァンギャルドな音楽は出来ないのかもしれませんね。

→同意