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Calm Before the Storm / VENOM
火薬バカ一代 ★★ (2007-05-15 22:08:00)
マンタス(G)が脱退、その後任にマイク・ヒッキーとジム・クレアを迎え入れ、
新たに4人編成に生まれ変わったVENOMが、'87年に発表した5thアルバム。
ツインGを活かして楽曲のドラマ性/整合性を強化、ロックンロール色の一掃と、思い切った
サウンド・スタイルの刷新が奏功して、前作『POSSESSED』の煮詰まり感を吹き飛ばす快作に仕上がった本作は、
①のイントロ部分の分厚く鋭角的なGリフの刻みからしてもう「これがあのVENOM?」というぐらいカッコイイ。
続くアップテンポの②もドラマチックなツイン・リード・パートを備えているし、憂いを帯びたメロディアスな
リフが疾走する⑤、中期IRON MAIDENを彷彿とさせる⑧、JUDAS PRIESTばりの劇的なリフが炸裂する⑩に至っては、
クロノスのVoさえ普通なら、正統派ブリティッシュ・ヘヴィ・メタルとして立派に通用するクオリティ。
ストレートな高速スラッシュ・チューン③⑥⑦⑨にしても、初期のダーティでクレイジーなノリは控えめで、
それよりも(良い意味で)型に嵌った疾走感が前面に押し出されて、非常にタイト。
そして何より、スラッシーなスピード感とヘヴィ・メタリックなドラマ性を併せ持つ④の素晴しさと来たら!
VENOMに興味のないメタル・ファンをも振り返らせる魅力を秘めた名曲ではなかろうか。
また、これらの曲ではGコンビの良い仕事っぷりが光り、特にマイク・ヒッキーは、再々結成VENOMが発表した
11thアルバム『METAL BLACK』にも参加して流麗なGプレイを披露しているわけだが、本作における
Gソロの煽情度の高さは、それをも軽く上回っている事を付け加えておきたい。
所謂「VENOMらしさ」は殆ど感じられない内容ながら、個人的にはクロノス在籍時代のVEMOMの最高傑作は本作である!
とコッソリと主張しておきます。

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