この曲を聴け!
The Omega Rising / PROFUNDI
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2008-06-20 21:41:00)
2006年発表の1st。
恥ずかしながらこれを書いている時点ではNAGLFARは未聴なんですが、クラシック風のフレーズをSE的に用いて背徳感を演出しつつ、嵐の様に蹂躙するアグレッションで迫るメロディックブラックという感じの音ですね。…っていうか、このプロジェクトを独りでやっているというJens Ryden氏って、これを聴く限り天才だと思うんですけど…。北欧のメタルシーンって何でこんなに優れた才能の持ち主が多いんでしょうか…。
クラシック音楽にも通ずる荘厳な泣きメロやブラックらしい邪悪さを演出するトレモロリフや華やかなリードプレイ、地声の全く分からないエグ過ぎる絶叫と演奏面でも素晴らしいですが、この人、作詞作曲編曲のみならず、ミックスやアートワーク、バンドロゴに至るまで自ら手掛けてるらしいです。それでいて独りブラックにありがちなマニアックさはあまり無く、広くメタラーに受け入れられそうなかっこいい音になっているのは凄いですね。尤も、天使が悪魔に殺されるパラパラ漫画風歌詞カードはちょっと面白いですが(笑)。
但し、他の日本盤が出てるようなメジャーブラックと比べると、音質はやや辛口かも。EMPERORの2ndって分離が悪い代わりに音がダマになって襲い掛かるような迫力があったと思うんですが、この作品はある程度分離の良さは保った上でそういう迫力が感じられます。感触としてはTAAKEの1st辺りに近いかも。トレモロやリードギターはやや前に出た音になっているため、メロディ派にも聴きやすい音になっているのは良いですね。
ある意味DIYの究極の形かもしれません。
でも、格闘ゲームファンとしてはライデンと聴くと毒霧吐きそうなイメージしかないんですが…(笑)
→同意