この曲を聴け! 

Eschaton / ANAAL NATHRAKH
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2006-11-13 22:18:00)
2006年発表の3rd。

Anaal初体験ですが、すっさまじいバンドもいたもんですね…。MARDUK辺りと並んでブルータルブラックの代名詞的存在になれるレベルだと思います。

まず曲そのもののテンションの高さに加えて、マシンドラムとノイジーなギターリフによる音圧は押し流されるような快感を覚えます。ドラムは打ち込みらしいですが、少し溜めてから雪崩れ込んだり、フレーズが人間が叩いてるっぽい感じで言われなければ分からないほどだし、リフの方も意外とメロウなフレーズが多く、音質もウォークマンで雑踏で聴いててもなんだか分からなくなるほどノイジーという訳ではないので、聴いてて辛くないですね。

ヴォーカルは鬼です。っていうか鬼が精神異常をきたしてる感じです(笑)。基本は高音で喚きまくってますが、その喚きのテンションの高さが半端ない。その凄まじさはネチっこさこそそう無いものの、Wolf's Lair AbyssでのManiacの歌声を思わせるほど。これだけでも異常と言えますが、それに加えてAttila風の呻き声とかドスの効いたデスヴォイスもこなしていて素晴らしい。更によくEMPERORのIhsahnにも例えられる威風を備えた朗唱までやっちゃいます。でもEMPERORなんかは朗唱が入るパートではテンポを落としたり音圧を少し下げたり展開を設け、叙情的に聴かそうとしてますがこのバンドはお構いなしで音圧が全く下がらないのが凄い。ほんとやりたい放題な感じ。

このバンドはかなり評価が高いので聴いてみましたが、確かに素晴らしい作品です。私が某雑誌の編集者だったら間違い無く90点台は付けますね。ブラックにブルータルさを求めている人は素通り厳禁なアルバムです。

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