この曲を聴け! 

Hell's Animals / RISK
火薬バカ一代 ★★ (2007-01-11 21:42:00)
アルバム・デビュー前にバンドから離脱していたオリジナル・メンバーのシロ・ハーマン(G)が復帰、
新たに5人編成へと生まれ変わって、'89年に発表された2ndアルバム。
デビュー作の延長線上にある「勇壮なパワー/スラッシュ・メタル」路線に変更はないが、
正式にツインG編成へと移行した成果か(1stではハイミィ・ミークスがVoとサイドGを兼任していた)、
サウンドに宿る重量感がこれまでとは桁違い。ゆえに今回は、重厚なリフやリズムを活かした
ミドル・チューンの出来が秀逸で、中でも、Keyの使い方が効果的な⑥、劇的なインスト・パートを持つ
一際ヘヴィな⑧、雄々しくも物悲しい雰囲気漂う⑨といった楽曲は、本作を代表する名曲/佳曲。
正直、“ROAD WAR"のようなキラー・チューンがない分、疾走曲のインパクトは前作に1歩譲るものの、
ヘヴィなパートはよりへヴィに、走るべきパートでは思いっきり突っ走るというメリハリの効いた構成は、
バンドの「格」を確実に向上させている。一層メロディックに練り込まれたGソロも○。
同じドイツ産のPARADOX辺りがイケる口の方には、是非とも1度聴いてみて頂きたい力作。

→同意