この曲を聴け!
Patrick Bateman / KRIEG
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2007-02-18 17:08:00)
2004年発表のEP。
コンセプト作品らしく、2曲のブラックナンバーをSEで挟んだ全5曲という構成。
KRIEGはこれ以外には今の所「The Church」だけ持ってますが、ヴォーカルから音質、音量に至るまで殆ど違いますね…。私が今まで聴いた中でも最も「野蛮な」作品。
コメントによると、この音源はリハーサルも曲作りもなく、ほぼインプロに近い形で録音された作品らしいですが、確かに曲調も音質も荒っぽいですね。正確には「荒々しい」と形容した方が正しいでしょうか。音は一概には悪いとは言えない音で、音量がデカい上に低音も聴きまくりで、音の壁と化したようなリフの重さに圧倒されます。
ブラック聴いているというよりもグラインド聴いてるみたいな凄まじい圧迫感。
ヴォーカルは…これ最強でしょう(笑)。
こんなゴツいヴォーカル聴いた事ないです。
これ以上ないという位に野太い咆哮で、病んでるとか怖いとか思う以前にその迫力に驚いてしまう感じ。バーバリアンとかバーサーカーとかそういう雰囲気で、包丁渡したら今にも人どころかマンモスとかぶっ殺しそうな勢いです。TRIUMPHATORの「Wings of Antichrist」のラストにもイカツイ咆哮が入ってますが、イカツさではこっちのが上かも。
個人的にはMAYHEMの「Wolf's Lair Abyss」とFUNERAL MISTの「Salvation」がブラックのベストヴォーカルアルバムだったんですが、それらにも劣らないくらい気に入りました。
その2枚とこの作品でベスト3って感じです。
ちなみに値段は800円でしたが、私的にはこれなら3000円払っても惜しくありません。「とにかくブルータルで野蛮なものが聴きたい」という欲求に対しては、それを何倍にもして答える事が出来るという意味で超名盤でしょう。
この作品はこのサイトでmokusatuさんの紹介で知りましたが、ほんと感謝してもしきれません…。
→同意