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Destruction Ritual / KRIEG
Usher-to-the-ETHER ★★ (2007-05-12 21:20:00)
2002年発表の2nd。
やっちゃいましたね、KRIEG。
遂に出た、必要なもの(ベース)まで取っ払ってしまったプリミティブブラック(笑)。
作風は、頭四曲がEP「The Church」の再録である事からも分かるように、同EPと
同じ路線…つまり、フレーズが不明瞭になるまで歪んだギターがファストなドラムに乗り、
その上に苦痛に満ちたヴォーカルが乗っかる、かなりカルトな路線です。
…ただ、音源としての魅力は「The Church」よりも数段上だと思います。
まず音質はベースを抜くという暴挙を犯してまでシャリシャリした、低音の効いていない
音像を手に入れている上に、音が小さく迫力に欠けた「The Church」と比べて音量もまとも。
ヴォーカルもまだ「The Black House」の時のような咆哮ではなく、いかにもブラックな
がなり声なんですが、マジでアイアンメイデン(もちろん拷問器具の方)に入れられたら
こんな悲鳴を上げるんじゃないかと思うような声で悲鳴を上げたり、何かを訴えかけるかの
ように叫んだりしてて圧倒的な迫力や狂性を手に入れてます。「耳で聴く拷問」みたいに
書いてありますけど、拷問に遭ってるのは聴き手よりもImperial本人なのでは(笑)
私も木札さん同様、KRIEGの(この路線での)魅力は音像だと思うので、上記のような要素が
パワーアップしたこの作品は、以前よりも魅力的といって良いと思います。
特にブラック特有のシャリシャリした音像フェチならば間違い無くツボにはまるかと。
でも、恐いもの見たさだけで買うと流石に後悔するかも…(笑)。覚悟が出来たら是非。

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