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Thorns / THORNS
木札 ★★ (2007-07-30 03:30:00)
バンドの中心人物は例のEuronymousの事件の関係者であり、EMPERORとスプリットも出していて、レコーディングメンバーはHellhammer(MAYHEM)、Satyr(SATYRICON)、Aldrahn(DODHEIMSGARD)と大物揃いで、なによりこの圧倒的なクオリティのアルバムが、この知名度(書き込み数)の低さとういのはあまりに謎。
サイバー/ファストブラックであると同時に、インダストリアル/アンビエントブラックでもあるというスタイルのオリジナリティーで見ても唯一無二、発売から7年経った今も未だ孤高の存在、文句なく日本盤クラス、クオリティで言ってKEEP OF KALESSIN「ARMADA」ぐらいでないと勝負にならないレベルであるというのが、私の印象。

SATYRICON「REBEL EXTRAVAGANZA」、DODHEIMSGARD「666INTERNATIONAL」、GEHENNA「WW」辺りのMoonfog勢と較べてもサイバーな感触は最も強いと言えるが、③「SHIFTING CHANNELS」⑤⑥「UNDERNEATH THE UNIVERSE」⑧「VORTEX」のようなアンビエント/スローブラックがファストブラックと同等に、当たり前のように取り込まれている点が最大の特徴であると思う。
サイバー転じてスペイシーな空間が広がっているのだが、人脈から考えても、これはBURZUMに象徴されている虚無表現の派生と考えていいはずで、このアルバムを聴いたのは最近なんですけど、もし当時聴いてたら、「今後ブラックメタルというのはこうなっていくのか」という新世紀の幕開けを感じ取ったに違いない…ま、全然そんなことはなかったわけですけど、それは単純に誰もこのレベルに達し得なかっただけではないでしょうか。
ファストブラックの方はもう何をいわんやというか、これ聴いて格好良いと思わなかったらメタル聴くのを止めろという感じですけど、ブラックメタルのヒステリーを純粋培養した、ブリザードリフ転じた奇々怪々なエレクトリックリフが個性的な上、正確無比なHellhammerのドラムがこれまたベストマッチであり、実はブラストは全くないんですけど、速さ、激烈さ共に申し分ない出来映え。

THORNSのようなブラックメタルバンドを私は聴いたことないので、シーンを語る上で何の役にも立たないというか、そういう点で必聴でもなんでもない感じですけど、名盤であることは疑いようもないです。デスメタルで言ったらMORBID ANGELです。それくらいの風格・貫禄があります。
2001年発表の1st。2ndのレコーディングをそろそろ始めるだろう、と今年頭にSatyrが言ってましたけど、本当かなぁ…。
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