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All Fired Up / FASTWAY
殺戮の聖典 ★★ (2007-08-12 10:40:00)
デビュー・アルバムがそこそこ話題となった`84年発表の2nd。
プロデューサーはエディ・クレイマー。
前作と同様、LED ZEPPELIN等の'70年代ブリティッシュ・ロックからの影響を受けたサウンドがベースとなっているが、この2ndではいくらかアメリカナイズドされた感がある。
軽快な疾走感を伴うハード・ロック・チューン「ALL FIRED UP」、ギター・リフがBLACK SABBATHの「SABBATH BLOODY SABBATH」のような「MISUNDERSTOOD」、こちらはKISSの「COLD GIN」のようなギター・リフの「STEAL THE SHOW」、ジョン・ボーナムのようなヘヴィなドラムを聴かせる「STATION」、軽快なノリが心地よい「NON-STOP LOVE」、LED ZEPPELINの「BABE GONNA LEAVE YOU」を彷彿させる「HURTIN' ME」、ギター・リフがトリッキーでキャッチーな「TELL ME」、骨太のギター・リフの「HANG UP ON LOVE」、AC/DCのようなブギー調ナンバー「TELEPHONE」、デイヴの歌う哀愁のメロディが素晴らしい「IF YOU COULD SEE」といった好ナンバーを収録しており、中でも、甘く美しいメロディの「THE STRANGER」はとても感動的なバラードだ。
デイブ・キングの歌唱も素晴らしく、THE DARKNESSやTHE ANSWERといった古新しいバンドがもてはやされる現在であればとても貴重な存在であっただろうに・・・。
レース・カーを描いた子供向けのようなアルバム・ジャケットはバンドの本質を表してはいないが。

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