この曲を聴け! 

Rom 5:12 / MARDUK
Usher-to-the-ETHER ★★ (2007-09-29 00:23:00)
国内盤も出てますが、私も輸入盤を購入しました。
それまで輸入盤どこも約2500円くらいだったのに、国内盤が出てから見たら2000円になってたので(笑)。それに国内盤も曲数が増えているという訳ではないみたいなので…。ちなみに、タイトルは聖書のローマ人への手紙の罪と死に関連した部分を指してます。

作風的には、前作同様反宗教よりも、ブラックメタルを通じて「死」を色々な側面から描写したような作風で、GODさんの言う通り勢いから雰囲気重視にシフトしてますね。スローでムードのある曲を効果的に配した構成は7thとも共通しているように思います。
前作よりもヴォーカルやベースが良く聴こえるようになっていて、音質はアップしてます。

ただ、個人的な思い入れでは前作の方が上かもしれません…。
ロック的なリズムを取り入れたり、ゲストを呼んで普通声で歌わせたりしてますが、そうした実験性が功を奏しているかといわれると微妙な気も。前者はSATYRICONやENSLAVED、CODE辺りと比べると中途半端な印象だし、後者は不気味な朗唱タイプではなくメタリックな声で、「死」を描写する風景を壊してしまっているように思えてなりません。全体的にフックが足りない気もするし…2曲目のツインVoなんかはかなり良い感じですが。

そういう訳で、悪くは無いけど「MARDUKならもっと凄い作品を作れる」と思ったアルバム。Mortuusのヴォーカルの表現力はシーンでも抜きん出ていると思うし、最近の「死」を意識した雰囲気作りも彼等の作風には合っていると思うし。速い曲ならWORLD FUNERAL、遅い曲ならSUMMERS ENDくらいのキラーチューンがあればもっと良かったのではないかと思います。

ちなみに、Mortuusの素顔をネット上で見たんですが、かなり美形で驚きました(笑)。

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