この曲を聴け! 

Lost Highway / BON JOVI
190 ★★ (2007-06-24 17:36:00)
結構イイじゃん!
元々ファンでありながら、ここ数作品は(飽き飽きしていて)どっぷり浸かってなかった・・・事もあって、全く期待せずに聴いてみた・・・という状態なんですが、今回のは思ったよりも良い内容でした。
前2作よりは全然好き。 落ち着いててイイ感じだし、結構“味"が出せてるね!
良い意味で、・・・いや、本当の意味で“良質なアメリカンロック"に近づいたと言ってもよい。
前回の「ジョン・シャンクス」とジャイアントの「ダン・ハフ」の2人のプロデューサーを迎えての制作!という難しい事をいとも簡単にやってのけるのも、「熟練の業」と同時に、どんな事があっても揺るがない“ボン・ジョヴィというバンドのしっかりとした形"が確立されているからだろう・・・。貫禄が付いてきたという事か?・・・
今後もどんどん年を重ねていって、更に貫禄が付いて御所に近付いていくに連れて、そういった部分がもっともっと増していくんだろうね・・・。
おとなしくなったと嘆く必要などどこにもない。また一つ大人になったという感じだ。
・・・こういう方がある意味じっくり聴き込めるよ・・・。
『KEEP THE FAITH』『THESE DAYS』の時も大人っぽくなったなぁ~と感動したものだが、
今回の作品はその時とはまたちょっと違った感覚ですね。・・・こういうアルバムを出せるって事は、いろんな意味でかなり熟してきたって事。余裕もあるって事。
「企画もの」などと言わず、過去の作品と何ら変わりない「オリジナル作品」として聴いて全然いいんじゃないかな・・・(カヴァーってワケでもないしね)。
発売前から“カントリー"という言葉が飛び交っていたし、ダン・ハフも加わったという事で「ジャイアントの1stっぽい土臭さが加わったのかな?」という勝手な先入観が頭に引っ付いてた。・・・が、
いざフタを開けてみると、今までと何ら変わりのない「ボン・ジョヴィ」そのものでした・・・。
確かに、言われてみればカントリーチックな部分もちらほら見受けられるし、⑫あたりは「イーグルス」にも通じる部分も感じられる。・・・が、やっぱりどっからどう見てもボン・ジョヴィ節そのまんまだ。
逆にこっちの方向性に近付けた事で、“本来のリッチーテイスト"が更に色濃く出てイイ具合にマッチングしたのでは?・・・というのが素直な感想。
(元々リッチーのギタープレイは(音も含めて)こっち系だからね!)
・・・でも、期待してたほど「土臭さ」は感じられなかったなぁ~・・・ってか全く。
ま・、それはともかく、なかなか良いロックアルバムだ思います。意外と楽しませて頂きました!
いつものクオリティーを保ちつつ、こういうタイプのアルバムを挟んで良質な作品を提供してくれるとファン側は嬉しいだろうね!
お気に入りは「Hole Lot Of Leavin'」「Tell We Ain't Strangers Anymore」「We Got It Going on」「Lost Highway」の順。
まぁ~・・・みんなイイ曲なんだけどね! (このタイプのアルバムってのはほとんどイイ曲に聴こえてしまうものだ)

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