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How the World Came to an End / MANES
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2007-07-12 17:19:00)
2007年発表の3rd。
5th以降のULVERが引き合いに出されていて興味を持ったんですが、確かにそっち系のエレクトロニカやトリップホップの要素が強い、近未来的情景を描写する架空のサントラという趣の作風ですね。
メンバーが共通している、THE 3RD AND THE MORTALの最近の作風ともかなり似ている音象。
ヴォーカルももちろんデスヴォイスなんて物は使わず、ソプラノや中~高音域のシアトリカルな男性ヴォーカルに加え、更にはラップなんかも入ってたりして…。
最早ブラックとはかけ離れまくってますが、厚めのギターの歪みやごく一部で聴けるトレモロ、何よりも空間を支配する不条理な空気感なんかはブラック的なのかもしれません。
聴いていると夜の風景が浮かんでくるのはULVERの5thとも共通してますが、摩天楼からワインを片手に煌びやかな夜景を見るようなお洒落さはこっちには希薄で、代わりに機械文明が行き着くところまで行き、タイトル通り終焉が刻々と近付いているような、無機質な恐怖感を感じさせる作風という感じでしょうか。
という訳なので最近のULVERやTHE 3RD AND THE MORTALなど、メタルに留まっていられなくなった感性を持つアーティストを追いかけるのが楽しい方には大推薦。そうでなくても、たまにはこういうメタル離れした音源を聴くのも面白いかもしれません。
→同意