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Gloria Satanae / ARKHA SVA
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2007-07-17 12:43:00)
2007年発表の1st。
かなり話題になっていたので、流行に乗るつもりで(笑)手を出してみましたが、確かにこれは噂に違わぬ、ブラックとしてクオリティの高いアルバムだと思います。

音質はジャケット通りのザラザラした質感の強い、オブスキュアな感じでドラムの音も雰囲気を壊さない程度の大きさで、邪悪な瘴気をたっぷりと含んだもので、ヴォーカルもちょっとFUNERAL MISTを思わせる邪悪エフェクト付き低音がなりや、歪みまくったエグい中音がなり、悲痛系の高音絶叫まで幅広く使いこなしてレベル高いです。時折入るソプラノは、メンバーが裏声でやっているかどうかで議論を呼んだようですが…どうなんでしょう?叫び声からそのままソプラノに移行する所はそう思えなくもないですが…そういう音の処理を施しているのかもしれませんし、難しい所ですね…。

しかし、上で挙げた要素も素晴らしいですが、一番の売りはメロディだと思います。よくDEATHSPELL OMEGAが引き合いに出されているようですが、確かに神秘的でかつ宗教的なイメージを喚起し、更に寒々しさも感じさせるメロディセンスは共通してますね。そのブラック的極上のメロディが雰囲気たっぷりの音質の中、トレモロで掻き鳴らされてます。DSOが2ndのプリミティブスタイルのまま、3rdでのメロディセンスを身に付けた感じと言うと、少し近いかもしれません。とても日本のバンドとは思えないです。

ともかく、超が付くほど邪悪で、かつメロディセンスも抜群なのでブラックが好きならば買って損はしないと思いますよ。人間性の排除された、宗教的邪悪さを求める方は是非。

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