この曲を聴け! 

Rise of the Tyrant / ARCH ENEMY
dhghsgr ★★ (2008-03-11 11:59:00)
あくまで、私個人の考え。賛同するか拒絶するかは皆さんの自由。
人は、自分自身が辿り着いた考えは変えない(変えたくない)ものだし、
音楽に対する意見は好みや感性の差異により、バラバラであってよいものでもある。
「歴史的に見て名盤」だとかいう権威が未だ無い作品については、
思考や感性を牽引するだけの力が無い分、障害が無い条件において賛否両論がごく自然に出る。
私が問題としたいのは、意見を述べる際の独断的な言い方にこそある。
最高傑作だから「聴かなくてはならない」
Voが酷すぎて「聴けたものじゃない」
ここには自分の意見を「押し付けよう」とする意思、
あるいはむしろ、無意識的にかもしれないが、「はっきりと断じる事によって異なる意見を拒絶する」意思が内在しているように私には感じられる。
確かに、今回のArch Enemyの作品には、曲の良さが平均的である事、ギターが前面に出すぎている事、特にこの二点が感じられた。
しかし、それを差し引いたとしても、Rise of TyrantはArch Enemyの現時点での最高傑作と感じる。
私にとっては、キラーチューンが詰め込まれたように感じられるし、Voも格段の成長を遂げていると言える。
Voのとってつけた感のある表現、ギター過剰重視の音作り、クリス不在の影響による分かりやすいメロディーの若干の不足、といった、
私が感じた問題点についても、次作において克服してくれるのではないか、というような期待もさせてくれる。
上記が私の感じたおおまかな点である。
私は前評判を一切耳にせずに聴いた。他人の評価を考慮しなかった事で、過剰な期待
をせずに済んだ。
多数の意見が一致し派閥を成している時、個人が「賛同する(したい)」か「否定する(したい)」という考えを持つ事が作品の評価を曲げるという事、
また、前評判を聞き、期待すればする程作品に対する評価が厳しくなるという点で、
作品自体ではない「誰かの評価」が皆さんの感じ方に影響している事も考えられる。
肯定も否定も構わないと思う。ただ、他人の意見を不当に制限するような論調は私は大嫌いだ。
これは、「読まなければいい」で済む話ではない、と思うからだ。
興味がある方や、これから買おうと思っている方。
まずは買う前にどこかで試聴した方が良いですよ。
判断を下すのは他の誰でもない、自分自身なのですから。
自分必死過ぎて笑える。
→同意