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Weltengänger / LUNAR AURORA
Usher-to-the-ETHER ★★ (2007-11-17 17:08:00)
96年発表の1st。
2007年にリマスター・ボーナストラック追加でCold Dimensionより再発されました。

LUNAR AURORAってZYKLUSでは荒々しいRAWなプロダクションの中に空間的な広がりが感じられたり、ANDACHTではリスナーを押し潰さんばかりの真っ黒な音の中でトレモロやキーが神秘的に舞い踊る作風になっていたり、音響面でも邪悪さを増して聴かせるような工夫をする傾向のあるバンドだと思うんですが、この時点ではそういった音響的な特異さは希薄で、ごく真っ当でクオリティの高いシンフォニックブラックをやってます。

最近の作品と比べるとストレートですが、やはり後の作風にも繋がるような邪悪な黒さは感じられるし、初期LIMBONIC ARTにも肉薄する質の高さがあるように思います。
初期LIMBONIC ARTと比べると、こっちの方が出音がメタリックですね。最近元メンバーがTHORNGOTHというメロディック・ブラックを始めましたが、そっちは雰囲気がこの作品の延長線上にあると思うので、この作品が気に入った方にはそちらもお勧めです。

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