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ACTION / B'Z
3割2分5厘 ★★ (2008-06-21 21:52:00)
俺の受験勉強を支えてくれたアルバム。
そんな個人的な思い入れを排しても、このアルバムは素晴らしい。
これ程までに「何回も聴いている内に良さがわかってくるアルバム」は、長いB'zの歴史においても稀有だと思う。
高ポイントなのは、久しぶりに歌詞が稲葉ワールド全開であること。
「MONSTER」は社会問題に言及するような歌詞が多かったので、(「ケムリ」「ネテモサメテモ」「雨だれ」)、
ACTIONのような人間の内面に迫る歌詞が、7th信者の俺にとっては最高。

「ACTION」のサウンド面での最大の特徴は、「MONSTER」で完成したB'zのヘヴィさと多様性を維持しながら、
メロディの幅を大きく広げていること。
「黒い青春」「わるいゆめ」「トラベリンメン~」など、もはや「稲葉ソロ」に近い雰囲気の楽曲が収録されている。
一方で「SUPER LOVE SONG」「Friction」といったハードナンバーや、「満月よ照らせ」「光芒」といった「和」のメロディが光る楽曲は、
松本が「THE CIRCLE」で展開したサウンドを引き継ぐものである。

17曲という曲数も含め、こんなにバラエティに富むB'zを味わえるアルバムは「The 7th Blues」以来ではないだろうか。
歌詞・サウンドとも俺の嗜好に完全に一致したこのアルバムは、聴き始めてから2年経った今でも、
俺の中で7thに次ぐB'zのアルバムとして輝きを放ち続けている。
★★★★★
注目曲→「わるいゆめ」
どこか終末感すら漂うメロディが魅力。
歌詞は恋愛を戦争にたとえているのだろうか?

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