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CERBERUS / CERBERUS
火薬バカ一代 ★★ (2008-02-15 23:51:00)
どういう経緯を辿ったのかはよう分からんが、ともかく、ギター講師も務める実力派ギタリスト高田明と、
名古屋出身のスラッシュ・メタル・バンドHELLGENOMの松田大二郎(Vo、B)、そしてご存知、OUTRAGEの丹下真也(Ds)という
面子で結成されたトリオ・スラッシャーが、'05年に発表したセルフ・タイトルのデビューEP。
店頭に並んでいたところを、何の予備知識もなしに「スラッシュ・メタル」「丹下真也」というキーワードに釣られて
購入した作品だったが、これが大当たり。まさにバンド名に相応しい迫力で、噛み付くように突っ走る①に始まり、
猛々しく重量感に溢れた②、畳み掛ける高速スラッシュ・チューン③、激烈な疾走感と、メロディックなインスト・パートの
組み合わせが絶妙な④、本編中、最も正統派HM色が濃い劇的なラスト・ナンバー⑤まで、全5曲、最初から最後まで
初期OUTRAGEばりのストレートでピュアなパワー/スラッシュ・メタル・サウンドが詰め込まれていて、思わずガッツポーズ。
バンドの重要な推進力となっている丹下のパワフルなドラミング、破壊的なリフを刻む一方で、構築美の高い
ドラマティックなソロを連発する高田のG、羽鳥恭充を思わせる濁声シャウトと、メロディアスな歌い上げを使い分ける
松田のVo(HELLGENOMでの歌唱とはかなり印象が異なる)とが一塊となって突進するサウンドは、3人編成とは思えぬ厚みと
迫力を誇り、本作は、舶来志向のスラッシャーをも振り向かせるクオリティを備えた1枚に仕上がっているんじゃないかな、と。
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